椿 邦彦(ルネサンス研究所・関西研究会運営委員)
都市は修正自在型の経済であって、そこでは、経済的創造に対するわれわれの修正自在な能 力によって「新しい小さなこと」を確立することができるだけでなく、それらを日常生活のな かに取り入れることができるのである。あいにく、国と都市の間の有害な相互作用のために、 経済発展においては一時的な噴出 ― 散発的な短期的な「エピソード」があちこちに生じ、 その後に停滞と悪化が続く ― しかないということになる。このような事態は有害な相互作 用そのものを克服する手段をわれわれが見出さないかぎり、なくならないだろう。その意味で、 われわれ人間は、修正自在な創造と発展の能力を行使するという点では、まだまだ初期の段階 にあるのである。(ジェイン・ジェイコブズ)
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