いま世界で次々と湧き起こっている反乱は、その当事者たちが生活している場 所で、それぞれが感じている不条理、不平等、不正義が、さまざまな回路を通 して共鳴し、連動し、結びつきを強めているようにみえる。 グレーバーは「ブルシット・ジョブの増殖」(=経営封建制)を「今のこのシス テムが資本主義ではないから」としか説明のしようがないという。だとすれば、 目の前の世界で繰り広げられている反乱は、もはや資本主義とはいいがたい何 者かに変質したシステムへの挑戦であろう。それを 20 世紀の運動の基準で推 し量ることはできないであろう。大事なことは、若者たちの反乱がどのような 関係性のなかから生み出されてきているのかを「みる」ことであり、そうする ことによって資本主義にかわる社会の可能性を見いだすことができるのではな いだろうか
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