2022年7月30日市場をとらえ返す ― グレーバーの『負債論』を手掛かりに報告 後藤 元(ルネサンス研究所・関西運営委員) 20世紀の社会主義の実験は、生産手段を国有化し、物やサービスの生産・分配を国家が上から統制しようという試みであったが、失敗に終わった。論理的には、その対極として構想しうるのが、全員参加の直接民主主義による下からの合意形成-7...
2022年4月9日ウクライナ問題 ー 階級と民族新開純也(ルネサンス研究所・関西研究会運営委員) 当面の戦術スローガンとしては①ロシアによるウクライナ侵略に反対する、②NATOの東方拡大と戦争加担に反対する、③ウクライナ侵略を口実とした日本の反動どもの核持ち込みをはじめとする軍拡に反対する。そのうえでこの戦争をどのような...
2022年1月29日社会主義はいつでも可能である ~ レーニン「帝国主義と社会主義の分裂」について ~茂木 康(ルネサンス研究所・関西研究会運営委員) 「ボルシェヴィキ革命は、わたくしの考えでは、フランス革命以降で最も重要な政治的事件であった。というのは、それは1789年いらい初めて、何百万かあるいはおそらく何十億の人びとにとって、貪欲という規範よりむしろ平等という規範に基...
2021年2月27日世界第2の強国、中国はどこに向かうのか加々美光行(愛知大学名誉教授/アジア経済研究所名誉研究員) 21 世紀半ばに向けて、中国はどこへ往くか?政治は世界史的水準から言えば、後れていて世界でほとんど唯一の共産党一党独裁、しかし経済は今やあと 10 年以内で米国に追いつく大国に。この政治と経済の捻れは天安門事件以来...