2019年6月29日ヘゲモニー闘争への帰還 ラクラウからランシエールへ斎藤隆雄(ルネサンス研究所・関西研究会運営委員) ラクラウのヘゲモニー論の要である概念として本書でしばしば用いられるのが、敵対と節合である。敵対とは、社会(ラクラウに言わせれば、社会というものはないのだが)に生まれる様々な紛争や対立のことであり、これは人類が生存する限り生ま...